万博日記 5月7日(水) 17:06-21:12
ゴールデンウィークは外して、明けた日の平日夕方に。
反動からか、先週の平日より若干少ない感じがします。
金をかけすぎだ、そのくせにもたないなどと揶揄される大屋根リングですが、仮設建物としては一定の美しさがあります。とくに日が傾いた際に柱と梁が織りなす陰影はとても綺麗。同じ規模のものを鉄でつくればもっと安く丈夫につくれたのでしょうけど、それではチャレンジングなものにならなかったわけでまぁ難しいものです…。
この日は20時にパビリオンの予約をしているので、その前に夕食から。前から気になっていたドイツ館のレストランへ。けっこう並んでいたから待つのかなと思っていたら、レストランの席数が多いようで回転が速く、10分も待たなかった感じです。
なにを頼むかちょっと迷いましたが、「如何にもドイツ」が揃ってる„Oishiis Beste“ / オイシイ店の絶品 と、前菜のサラダを注文。普段私はあまり呑まないのですが、せっかくのドイツ館レストランなのでドイツのビールも注文(メニューはこちら)。
「2-3人前と言ってるけど万博価格だしあんまり量がないかもなー」と思っていたら、前菜と合わせたらきちんと2人分になる量がきました。逆に3人だともう1品頼まないと物足りないかもしれません。大きさを見誤ったのはソーセージの太さと、結構な量のマッシュポテトとザワークラウトのせい。
このマッシュポテトとザワークラウトが旨いのです。マッシュポテトは単に潰した芋ではなく、美味しい味付けがなされています。ザワークラウトの酸味も良い。そして、これらに合わせること前提でソーセージやハンバーグが造られていると感じます。仮にこれと同じソーセージを買えて自宅で調理したとしても、白ご飯と一緒に食べたらさほど美味しくなく感じそう。このマッシュポテト、このザワークラウトと組み合わせてこそ完成する…!食材単品でなく、周辺の食材や調理法が組み合わさっての食文化なんだなぁ…。あ、ビールももちろん美味しかったですよ!
ドイツ館レストラン、おすすめです。思えば、海外館できちんと陶器の器に料理が載っている経験は初めてかもしれません。そのへんもきちんとしているし、規模があるので見た目ほど並ばないのもいいです。「旨いマッシュポテト」を体感しましょう…!
さて、20時のパビリオン予約に間に合うには、ドイツ館の展示列は並び過ぎている…こんな時はコモンズを巡るに限ります。大屋根リング内を歩いて北側にあるコモンズ-Fでアルメニアとブルネイの展示を。ここにはカザフスタンもあるのだけど、入れ替え制で時間が合いませんでした。
さて、予約していたのは「ブルーオーシャンドーム」なのですが、パビリオン前のベンチにいたら20時ちょっと前にフリー入場になって結局予約なくても入れる感じに。
さて、このパビリオンは「海洋資源の持続的活用と海洋生態系の保護」がテーマとのこと。3つのドームは竹・CFRP・紙管で造られ、万博閉幕後は移築されて再利用されるとのこと。
最初のドームには超撥水塗料を用いた水の流れるインスタレーションが。粒になったり塊になったり、こぼれそうでこぼれずに水が流れていくさまは、いつまでも見ていたくなる魅力がありました。
次のドーム内は暗い通路に海洋プラスチックの現状を示す映像が流れ、メインとも言える球体スクリーンに。美しい映像と見せかけて、海洋ゴミが埋め尽くしていくことを暗示する内容で、ただ心地よい内容を見せるだけでない姿勢に真摯さがあります。
最後のドームは海洋生態系の保護などの活動をされている方の映像コンテンツ。…全体を通してすげー真面目なパビリオンです。耳の痛い話だし、明確な答えはないことなので嫌がるひとは嫌なテーマなのかもしれませんが、こういう展示こそ万博だからこそできるのだと思います。
最後はドローンショーを片目で見ながら帰路に。大屋根リングと組み合わせて撮ると万博の催しとわかっていいですね。
本日訪問したパビリオン:
- ドイツ(レストランのみ)
- アルメニア
- ブルネイ・ダルサラーム
- BLUE OCEAN DOME