時事雑感

小学生の時、隣の席の女の子が持っていた文房具。

子供の頃からずっと、女の子に対して「羨ましい」と思うことがある。
それは「女の子は可愛いものを持てていいなぁ」ということ。
持っている文房具ひとつとってもそう。
パステルカラーで、なんだかキラキラしてて、可愛いくて、羨ましい。
そりゃあ男子だって金を払えば買えるわけだが、そんなものを学校に持ってきてしまえばたちまち同級生から囃し立てられるに決まってる。
だからいつだって気になってた。隣の席の女の子が使う下敷き。斜め前のコがつかうペンケース。

きっと女性に言ったら「そんなにいいことばかりじゃないよ」と言われるだろうけど。

そんなわけで、今回はそんな私が子供の頃に女の子が持ってた文房具がいっぱい載ってる一冊を紹介してみたい。

タイトルのとおり、1980年代に女の子がつかっていたファンシーグッズ(この本ではガーリーグッズと呼んでいる)のコレクションブックである。
子供の頃はなんとなくなくで見ていたあのキャラクターたちのグッズをこの本ではしっかりと見ることができる。
色あせしやすそうなパステルカラーのグッズたちを、こんなにもきれいな状態で残している人がいるものなのか、と感心する。

そして驚いたことは、想像以上にデザイン的に優れたものが多い、ということ。
子供の頃は横目で見ながら生意気にも「子供だまし」なんて思っていたのだけど、英文タイポの使い方の上手さ、色遣いだってただ単に可愛らしい色を使っているのではなく考え抜いてつくられていたのだなぁと、今だからこそ感心する。

ああ、やっぱり女の子は羨ましい。男の子のグッズのほうがよっぽど「子供っぽい」んだもの。なにより色のセンスが無いのだ…。

まぁ、そんなわけで、80年代を振り返る本としても、デザインの発想を蓄える本としてもオススメです。是非に。